縁を切らない!今のご時世の試合に勝つポイント
高校などで剣道をしている人にとって、コロナによるルール面での新様式にとまどうことも多いと思います。
例えば、つばぜり合いの状態から、後ろへ下がりながら打突する引き技での攻めが認められなくなったりと、引き技が得意な選手にとって、どのようにして1本を取るか、試合に向けての練習方法も考えなければならないでしょう。
それだけ、今のご時世の剣道は、つばぜり合いを回避し、体の当たり際、あるいは相手の技を受け止めたところででどのように技を出すか、ということがより求めれているように思います。
それには引き技以外の他の技を増やしたり、打突のスキルアップをしていく必要もあるでしょう。
そのため、今のご時世の剣道では「縁を切らない攻めをする」ことが必要だと私は思っています。
つまり、相手のチャンスになる打突の尽きた状況を作らないということです。
それには、動作の切り替えを早くし、攻めるときに1回1回、技を出した後に動きが止まってしまうような状況にならないようにする。
実際、技の尽きたところは打突の好機にもなり得ます。
例えば、面打ち一つとっても左面がダメなら、すぐに切り替えて右面を打つ。
このように瞬間的に次の動作に入れるように、普段の稽古のときから習慣づけることが大切です。
とくに打突の動作の切り替えが上手くできない人に見られるのは、打突後に左右の足の間隔が狭くなっています。
その結果、バランスを崩してしまい次の打ちに素早く移れなくなってしまいます。
これは面の連続技でも良く見られますが、最初に面を打った後に姿勢を崩してしまう場合が多く見られます。
体のバランスが安定していないと、次の面打ちも正確に打てず、左足の引きつけも遅れてスムーズに技がつながりません。
切り返しや連続技など、「最初の打突が不十分なら次を攻める」というような意識を持ち、技が尽きないようにしていくことが、引き技も使えない今のご時世の剣道の試合に勝つための大切なポイントの一つと考えます。
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