胴打ち
胴打ちは、相手の右胴と左胴を打つ2種類あります。
右胴の場合は、面打ちと同じように竹刀を振りかぶり、左のこぶしが相手の中心になるようにし手首を返し左斜め45度に竹刀を傾け、斜めに切りおろすように右胴を打突します。
この時に、自分から斜め前に体をさばき打ちます。
こちらの体をさばくタイミングと相手の動きが合えば切っ先三寸の物打ちで、相手の右胴を打突することが出来ます。
胴打ちで難しいのは、竹刀のの先端10センチメートル部分での物打ちすることですが、この時に目線を打つところから外さないようにすることで、確実に右胴を打てるようになります。
胴打ちは右胴を打つ技が一般的ですが、試合では左胴を打った方が効果的なこともあるので、その状況に応じて使い分けるようにすると良いでしょう。
左胴も右と同じように、真っ直ぐ竹刀を振り上げてから、手首を右斜め45度に反して相手の左胴を切りおろします。
打突後は相手の右側に体をにさばき、相手の後ろまで抜けるようにしましょう。
また、胴打ち後に、そのまま後ろに下がる人をよく見かけるのですが、一本入らない時には逆に面や小手で1本狙われる恐れが高いので、相手から視線を外さず打突した後も相手に油断せずに、相手に反撃を許さない身構えと気構えを示す残心を心掛けましょう。
なお、剣先が下を向いて切り上げるような胴打ちは厳禁です。