構え
剣道の構えには主に中段、上段、下段があり、その他の構えがあります。
中でも中段の構えは、攻撃しやすく、かつ攻撃されにくく相手のどんな攻めにも対応できる為、最初に学ぶ基本の構えになります。
そして、形がある身構えと無形のこころ構えがあり、二つが兼ね備わってこそ初めて完全な構えになります。
竹刀の握り方は、竹刀の縫い目と手の生命線が重なるようにし、小指、薬指、中指でしっかり握り一指し指と親指は軽く添えるようにテニスのラケットを持つ時と同じようにうに左右とも同じに握ります。
また、右と左手の握りの幅はこぶしひとつ分ぐらいで、左手は竹刀の柄頭を握るようにします。(左利きも同じ)
基本、左手だけで竹刀を握って右手は添えるだけで、竹刀の剣先はを相手の喉下を狙うように構えるようにします。
足の位置は、右足を前にして止まった状態が自然です。
左足のつま先が、右足のかかと、もしくは少し後ろにくるようにして、左右の親指のつ付け根が床と接し、両足の指先は前を向け、左右の足幅は握りこぶし1つ分ほど開けるようにします。
左足のかかとは、つま先を入れてかかとで踏みつけるくらい浮かせて、バネを踏んでいるイメージを持ち、右足のかかとは、紙1枚程度入るくらいほんの少し上げるとスムーズに動けるようになるでしょう。
なお、構えでは凛とした立ち姿が大事です。礼法の段階から意識して、相手に立ち向かうという迫力を醸し出せるようにしたいものです。
そのためには、着装にも注意を払うことが必要です。剣道着、袴、剣道具をつけた際の着装に気を使って正しい立ち姿を目指しましょう。
その際には、自分に合った剣道具でないと上手くいきません。特に面の物見の位置と目を合わせ、遠山の目付で相手と対峙することが大事。
なぜなら、物見がズレてしまうと相手を下から見上げたり、あるいは上からと凛とした立ち姿から大きくかけ離れてしまうからです。
そのうえ、顎が上がったり、顎を引きすぎてしまう姿勢になるので、お腹の力も抜けてしまい、腰が引けた打突になってしまいます。
また、両紐の結び目は物見の高さがの正しいです。そこで結べば見た目の美しい構えにもなるはずです。