攻め込むチャンスの見極め
自分から攻め入った時に、相手が下がり後ろ足の踵が床についている時がありますね。このような状態で最も判断しやすいのが、剣先が下がり、上体がのけ反っている場合です。
これでは相手は攻め込むことができず、まず打ち込んでくることはないと言えます。
相手は防御しか考えていないと判断でき、こちらが攻めるチャンスですので、間髪入れずに強く攻め込んで良いでしょう。
また、相手の踵が床についていて顎があがり、剣先が少し上がった状態の時もチャンスです。こういう時は、手先の技を出して来たり、竹刀で攻撃を防御することが多くなり、力を入れて技を出すことができません。
もちろん、不用意に攻めてはいけませんが、攻め込むチャンスであるのは確かですね。
こういう場合は、相手の剣先を押さえながら打突するのが良いでしょう。
そして、これらの状態の時は、こちらに攻め込む攻撃のチャンスになりますが、攻め込む見極めも必要です。
何故なら、試合ではわざと上体をのけ反らしたりして、こちらを引き込んでおいて、技を出してくる相手もいるからです。その為、相手の状態がのけ反っているからといって、無用心に間合いを詰めてしまうと相手の思う壺にはまってしまいます。
そこで、本当に相手が床に踵をつけて上体をのけ反らしているかどうかを判断するには、顎の上がり方を確認してみると良いです。
こうした場合は、顎が極度にあがることはないですが、通常の時とのかすかな違いがある筈なので、それを見逃さないようにすることです。
したがって、試合開始直後の相手が踵をつけている状態の構えを観察しておき、上体がのけ反ったり、顎が上がる姿勢になつた瞬間とを比較してみると良いと思います。
また、逆に騙されているふりをして相手の手の内の逆を攻めても良いでしょう。
